5月17日より、GAMOYON Galleryでは西嶋みゆき個展 "からをみつ"

-fill the empty space- を開催致します。


 20年来使い続ける金魚の版木は西嶋さんの作品と共に成長してきた相棒で、

その版木を使って常に新しい試みをされてきました。


 今回のウィンドウの新作は2枚組の作品で、一つは金魚の中に壺の形だけが

抜けたもの、もう一つは壺の形だけが刷られたものです。ステイトメントにあ

るように表層だけが大事かのように展示される壺は、本来、その用途は中に何

かを入れる器です。使われることのない空っぽの器は、この表層だけで良いの

か、と問いかけるように、輪郭だけが取り出されゆらゆらと金魚が皮肉るよう

に形を作ります。


 ギャラリー内の作品は額縁というケースにキチンと収まっており、グラデー

ションの金魚の中に目を凝らすと壺の形が美術館で陳列されたように佇んでい

ます。


 お子さんの誕生で、西嶋さんの環境は大きく変わったと言います。子どもの

存在は制作にも大きく影響しており、子の放つキラキラと輝く生命の光は壺の

中にも満たされて余りある。「からっぽ」だからこそ満たすことのできる器の

可能性。今まで、儚く捉えられていた金魚や壺は西嶋さんの手により、私には

エネルギーに満たされたものに感じられるのです。


 どうぞご来場頂き、ご覧ください。