西田優史個展-景をきざむ-を7月19日より開催しています。
地球上で見られる自然の風景は、太陽が昇り沈むまで時間と共に移り変わり、
光と影が交錯しとても美しいものです。 西田さんはその場その時間の風景を切
り取り、そこにある現象をご自身の感覚で捉え描かれています。
ギャラリー内に並ぶ"Flow Of T ime"は時間と共に移り変わる琵琶湖の風景を
連作で6点出されています。
どの作品も、風景をその場でスケッチし、帰ってからタブローへと描きおこす
というプロセスで描かれています。タブローは、ペインティングナイフによる荒々
しく厚みのあるマチエールがこれまで多く見られました。近作では、加えて筆に
よる軽快なタッチが表れ、スケッチとタブローとの距離がより近づいたようで作家
の新しい挑戦を感じます。
光をどの様に描くか作家によって描き方も違います。 物体に当たる光やそれに伴い
現れる影を迷いながら抗いながら、力強く描かれている様を是非ご覧ください。